著者について
初めまして、
Jaroslavs Kaplans(ヤロスラフ・カプラン)です。

私は事業家であり、研究者でもあり、会社の成長と事業家の成功を促進するエキスパートでもあります。

私の研究課題は事業家のメンタリティ、すなわち事業家たちが自身の課題をどのように定義したり、提起したり、解決したりするか、また、その決断やソリューションが事業家たち自身と彼らの事業にもたらす影響についてです。

金融学の修士号を取得しましたが、私としてはむしろ自分のことを探検家や開拓者、科学者、そして事業家精神界の芸術家とも考えています。なぜなら、私は芸術家と事業家に大きな類似性を見出しているからです。

芸術において、事業家精神と同様、ある活動や行動を判断する際に「なに」と「誰」を切り離すことはできません。

考えてみてください。画家が筆と絵具をふるい、作家がフレーズや言葉の魔法をかけ、音楽家が音符や和音を召喚する。同様に、事業家も彼ら以前に価値観(製品やサービスへの顧客の見方)のパレットを持っているのです。

真の芸術家は、真の事業家と同じように、自分自身が新しいアイデアや概念、意味の源です。芸術と創造性の現象はまさに斬新でユニークなもの…これまでに無かったものを作り出すことにあります。創造性は芸術の世界と事業家精神の世界というふたつの世界を結ぶ懸け橋なのです。

例えば古い課題を新しい見方で捉え、その課題の真の原因を発見する能力など、事業家がユニークな能力を有する場合、こういった能力は卓越した芸術家と並ぶ高さまでその人を高めます。

ハンガリー系アメリカ人の生理学者であり、ビタミンCを初めて発見した人物でもあるセント=ジェルジ・アルベルトは、「発見とは、皆が見たことのあるもので誰も考えたことのないことを見つけることである。」と考えていました。

「偉業」という名に相応しいような創作に関するすべての新しい功績は、過去のいかなる物事よりも優れています。あのベートーヴェンも、ハイドンやモーツァルトの模倣のみをしていたら決してベートーヴェンにはなれなかったことでしょう。

世界中のほとんどの人にはない能力を有する芸術家、つまり、自分の想像に火を点け操る力を持っている芸術家であるからこそ、まさにその芸術家のレベルにあるのです。芸術家は、想像し得ることやし得ないこと、あらゆることを想像するために誰かの許可を得る必要はありません。ほんの小さな許可のために創造力を犠牲にしなくてもいいのです。
アルベルト・アインシュタインはこう残しています。「問題を起こした時のレベルと同じレベルでは、問題は解けない。より上のレベルにいかなければならない。」と。

ならば、事業家として「前人未踏」の地へ、事業家精神の効果的なソリューションの地へ一緒に歩んでみませんか。